「老人ホーム」という呼び方には、侮辱・差別的な意味合いはありません。
高齢者と同義だからです。
しかし、高齢者の中には老人という言葉に不快感を覚える人もいるので、場によって使い分けるのが得策でしょう。
ここでは、施設別、また状況に合わせた呼び方について説明していきます。
相手との関係性によって呼び方を使い分ける
親と子、兄弟、友達などの関係であればかしこまる必要はありませんが、それ以外の方に対しては老人ホームではない別の呼び方を使ったほうが無難です。
本来「老人ホーム」は愛称として用いられますが、この呼び方を好ましく思わない高齢者もいるのです。
そのため、それぞれの施設の正式名称や略称を使用したほうが良いでしょう。
老人ホームの種類と呼び方
ここでは、老人ホームの種類別の呼び方について説明します。
特別養護老人ホーム
一般的に老人ホームといえば、この施設を指すことが多いです。
「特養」という略称でも呼ばれています。
「特別養護老人ホーム」は施設の正式名のため、この呼び方は相手に対して失礼にはあたりません。
ただ、老人という言葉を極度に嫌う高齢者もいるので、念のために「特別養護ホーム」と呼ぶのも良いでしょう。
介護老人保健施設
「老健」とも呼ばれており、在宅復帰を目的として一時的なリハビリをする施設と位置付けられています。
入居期間は一般的に3~6ヶ月程度です。
そのため、老人ホームではなく、老人施設と呼ばれることが多いです。
介護付き有料老人ホーム
介護スタッフが常駐し、24時間体制でサポートしてくれます。
住宅型有料老人ホームと比べて、入居一時金と月額利用料が高いのが特徴です。
利用者に不快感を与えない呼び方としては「介護付きホーム」「特定施設」などもあります。
サービス付き高齢者向け住宅
「サ高住(さこうじゅう)」という略称で呼ばれることが多いです。
バリアフリータイプの住宅で、介護・医療サービスも提供されています。
こちらは60歳以上から入居が可能です。
日本では65歳以上を高齢者と呼んでいます。
これに対して、「老人」には明確な定義がありませんが、一般的に高齢者と同義とされています。
サ高住の利用者には65歳未満の方もおり、「老人ホーム」という呼び方をすると不快感を与える可能性が高いです。
そのため、「サ高住」と呼ぶのが適切でしょう。
グループホーム
認知症の高齢者が入居できる施設です。
アットホームな空間で生活しながら、認知症の進行を抑えるのが目的です。
いわば認知症対応型の老人ホームで、「障害者グループホーム」とも呼ばれますが、障害者を付けずに「グループホーム」と呼んだほうが好ましいでしょう。
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ビジネスシーンでの呼び方
ビジネスシーンで老人ホームという言葉を使うのは避けたほうが無難です。
相手によっては不快感を覚えてしまう呼び方だからです。
相手に敬意を払うためにも「貴施設」「御施設」という言葉を使いましょう。
どちらも意味に違いはありませんが、貴施設は書き言葉、御施設は話し言葉として用いられます。
履歴書やメールでは貴施設、面接や電話などでは御施設を使えば間違いありません。
まとめ
高齢者が入居する施設をまとめて「老人ホーム」と呼びますが、この呼び方を嫌悪する高齢者が少なからずいます。
高齢者と老人は同義として用いられますが、まれに「老人」という言葉にネガティブな感情を覚える方がいるのです。
そのため、施設の種別ごとの正式名称または略称を使うか、もしくは老人という言葉を付けずに呼ぶのが得策です。
以上、老人ホームの呼び方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
